2020/06/22 16:10
クロケットとは、コロッケのルーツと言われるフランス料理です。
しいたけ本来の味と香りが楽しめる定住さんの原木しいたけの風味を最大限に引き出すために、讃岐オリーブ牛が練り込まれたポテトを抱かせて揚げたサクッとジューシーな仕上げを焼肉店を経営する上原隊長が監修。
そして、地元のイタリア料理店を経営する四宮シェフ監修のソースが決め手になっています。
定住さんの原木しいたけ
主役の原木しいたけは、流通するしいたけ全体のわずか5パーセントの生産量しかない貴重な食材で、クロケットに使用する原木しいたけは、香川県東かがわ市水主という自然豊かな地域で定住さんが手塩にかけて育てた逸品です。
定住さんの農場は香川県東かがわ市水主(みずし)。
水の主という地名のとおり緑豊かな美しい里山で、香川県のブランド米「水主米」の産地でもある特別な場所で、水主三山(虎丸山、那智山、本宮山)からの新鮮な湧水で原木を浸水するのが美味しさの秘訣。
そんな豊かな自然の中で手間と時間をかけられてすくすくと育った水主の原木しいたけです。
この最高の素材を活かすために本当に試行錯誤を重ねて完成させたのが「原木しいたけクロケット」です。
なぜ原木しいたけクロケットが必要だったのか?
東かがわ活勢隊が目指す「食のテーマパーク」の実現には、まず地域の魅力をつくること。そして、その魅力を市外に発信しなければなりません。
そのために、地元でのイベントはもちろん、市外のイベントに打って出るための武器(オリジナルメニュー)が必要でした。
発案から連日連夜の試作と試食で隊員は満身創痍になりながら、ついに全員が納得する原木しいたけクロケットが出来上がり、私たちは地域への愛と誇りを込めて、「んまげ~な」という地域独特の「素晴らしい」を形容する方言を与えました。
こうして東かがわ活勢隊の武器「んまげ~な★原木しいたけクロケット」が完成したのです。
はばたく原木しいたけクロケット
そして、ついに決戦の日がやって来ます。
私たちにとって初めての決戦の舞台となったのは、2015年11月に開催された「讃岐の食1グランプリ」でした。
もちろん、こだわり抜いて仕上た「原木しいたけクロケット」には自信があります。
しかし、初めての市外遠征に加え、慣れない出店準備と戸惑いながらのおぼつかない設営。
慣れた手つきで設営する多くのライバルたちを見ると、前日までの自信と期待は小さくなってしまいました。
そんなスタートでしたが、活勢隊メンバーは不安を押し殺しながら精一杯クロケットを揚げ、原木しいたけの美味しさとクロケットへのこだわりを伝え続け、投票締め切り時間いっぱいまでなんとかやり切ることができました。(四宮シェフは先に帰りました)
そして、いよいよ結果発表の時間。
全員が緊張しながら発表に耳を傾けます。
初出場のグルメグランプリ。メンバーの誰もが「良くて2位か3位くらいかな」と考えていました。
下位から順に発表が行われますが、いっこうに東かがわ活勢隊の名前は呼ばれず、3位の発表も他チームが選ばれます。
まさか2位に食い込めた!?とメンバーは期待を込めましたが、ここでも他チームの名前が呼ばれてしまいます。
東かがわ活勢隊に落胆のムードが広がります。
「やっぱり甘かったか」「ベテランチームは凄いね」など、メンバー全員が一応グランプリの発表を聞いて撤収・・・
と思った直後
「グランプリは東かがわ活勢隊の原木しいたけクロケットです!」
同時にメンバーたちの目から涙が溢れだしました。
大方の予想を覆し、初出場でまさかのグランプリを獲得してしまい、「まぐれだ!」とか「組織票が動いた!」など色々なことを言われました。
しかし、続く四国大会でも上位に食い込み、翌年の同イベントでは貫禄の2連覇を成し遂げ、東かがわ活勢隊の団結力と原木しいたけクロケットの破壊力を証明することになったのです。
東かがわ活勢隊のメンバーたちは、原木しいたけクロケットのために何度も何度も夜に集まって議論し、時には意見をぶつけ合い、夜が明けることも少なくなかったです。
(「しいたけ嫌いの人が多いから無理だ」「味は濃いほうが良い」「クロケットなんてヘンな名前はやめてコロッケでええやないか」本当に色々な意見がありましたが、最後はまとまって本当に良かったです。)
原木しいたけクロケットの美味しさの秘密は、定住さんの原木しいたけ、料理人の意地、そしてメンバーの一つになった想いです。
この東かがわがギューっと詰まった「原木しいたけクロケット」を、ぜひ一度お試しください!