2020/12/26 13:37
香川県の県民食と言えば「さぬきうどん」ですが、東かがわ市民もうどんが大好きです。
お気に入りのうどん屋さんで、好みのうどんを食べる。
そんな何気ない「うどんを食べる」という行為に、実は人それぞれの深いこだわりがあったりします。
ここでは例として、吉本食品さんを紹介します。
吉本食品とは
吉本食品とは、香川県東かがわ市三本松の少し隠れた場所にある、讃岐うどんの製麺業をしながらセルフうどんを提供する、1955年頃に創業したうどん屋さんで、現在3代目になります。
昔ながらの懐かしく優しい出汁と、硬過ぎないモチモチ食感の素朴なうどんは、地元ユーザーに人気です。
しかし、吉本食品のうどんは繊細な味わいなので、食べ方がとても重要になります。
車で例えれば、乗用車と高性能なレーシングカーのような関係で、乗用車的なうどんなら誰がどのように食べてもそれなりに美味しくいただけますが、吉本食品のレーシングカー的なうどんの美味しさを引き出すためには、それなりの技量が求められます。
他にも色々と特徴があるのですが、長くなるので割愛して、ここでは中の人がこよなく愛するヘルシー?な「春菊の天ぷら」の食べ方をご紹介します。
注文の仕方
①まず、お店に入ると店員さんが「何にします?」と声をかけてくれます。
②ここで慌てず、カウンター中央にある天ぷらをチェックして、「春菊の天ぷら」があることを確認します。
※もし「春菊の天ぷら」が無ければ店員さんに聞いてください。揚げている最中なら、この段階で注文しておけば大丈夫です。売り切れの場合は次回、もう少し早い時間に来店しましょう。
③すかさず「かけ大」と伝えます。
④「かけ大」が出てきたら「春菊の天ぷら」をのせてもらいましょう。
⑤清算します。(かけ大330円+春菊天ぷら100円)
※間違っても、しげしげとメニューを見て、違う注文をしないようにしましょう。
ちなみに、かけ小=1玉、かけ大=2玉、かけ特=3玉、というシステムです。
食べ方
①席に着いたら、落ち着いてうどんと天ぷらの状態を確認します。
②まず、天ぷら全体を出汁に浸します。
※この段階では絶対に天ぷらを食べてはいけません。
③そして、天ぷらには手を付けず、先にナチュラルなかけうどんを「3すすり」ほど楽しみます。
※出汁が非常に熱いですが、最初にベストな状態でうどんを堪能してください。
④天ぷらの状態を確認し、力を入れずに箸で押して崩れてきたら次のステップに進みます。
⑤出汁をしっかり吸い込んだ天ぷらを食べると、春菊の香りが口の中に広がります。
※天ぷらを食べるのが早すぎると、春菊の香りが弱いので注意!
⑥半分ほど※天ぷらを食べ、ここからは、うどんと天ぷらを交互に食べ進めます。
※かけ出汁と天ぷら油の混ざり具合がポイントになります。お好みのバランスで天ぷらをお食べください。
※かけ小を注文した場合、油っぽくなり過ぎたり、出汁が少なくなりますので、天ぷらを多め(早め)に食べるよう注意してください。
⑦天ぷらうどんならではのコクと旨味を堪能しつつ、バランス良く食べ進めます。
※出汁の濃さは⑥のバランスで決まります。ベストなバランスが見つかるまで何度もトライしてください。
⑧最後まで美味しく頂きました。
いかがでしたか?
この記事はあくまで中の人の好みなので、是非ご自分にとってベストな吉本うどんの食べ方を開発していただければと思います。